手相は、手のひらに現れる線だけを見て判断するだけでは不十分で、ホクロや爪などの状態を見ることも重要とされています。その中でも重要な要素の一つとして、手のひらに9つある「丘」と呼ばれる膨らみが挙げられます。手のひらに現れる線や環などが「川」に例えられるのに対して、これらの膨らみは「丘」に例えられています。それぞれの指の付け根などに見られるこの膨らみは、手のひらに現れ日々変化する線とは違って、歳を重ねてもあまり変化が無いとされています。

そのため、先天的な要素を表していると考えられており、人が生まれながらに持った運の良さや、能力、性格などの潜在的な部分を見ることができます。日本の手相は、西洋式手相が主軸となっており、東洋式手相、観相学、陰陽五行説なども取り入れられています。他にもギリシャ神話やローマ神話の神々との繋がりの深い西洋占星術との関わりが濃く、丘には西洋占星術に登場する「太陽・月・金星・木星」などの太陽系の惑星の名前が付けられています。西洋占星術で各星が持つと考えられているエネルギーを、指がアンテナのように受け取って、丘でそのエネルギーを貯蔵すると考えられています。

ふっくらと豊かに膨らんで発達していたり、色やツヤが良く健康的なほど良いとされており、そこに良い線が現れていれば、より運勢の良さを表しているとされています。このように、手相を深く理解するためには線だけを見るのではなく、丘の状態も合わせて総合的に見ることが必要と言えます。

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